軟弱地盤(特にN値<2の時)に発生する
オールケーシング工法によって施工した場所打ち杭の杭頭部の直径が,設計より30〜50mm以下となるケースがよく発生する。
対処方法
@発注者にすぐ報告する。
A杭の設計高さから30〜50cm程度掘削して杭の直径欠損部を図化する。
B欠損箇所は主鉄筋内のコンクリートに影響の無いように,ピックなどでハツリ,型枠を設置して所定の杭径を確保し,同種コンクリートを打設する。
C掘削した箇所は,切り込み砕石(生コンで対応したこともある)を充填してよく転圧を施す。
原因
@ケーシングを抜いた後,コンクリート静圧力(設計高さ+50cm)少ないので,杭周辺の地盤が移動して,杭径の欠損箇所を発生させる。
Aクローラークレーンでケーシングを引き上げる時は,ケーシングを直上からゆっくり引き上げることが必要であるが,引抜速度が早い場合や土被りが少ない時に引き抜けた時に多少移動するなどして,杭径の確保ができていないことがある。
礫層,転石が床付け部に存在する場合も同種類のケースが発生する
@礫層が床付け位置にある場合には,ケーシングを引き上げた時に杭のかぶり部分に礫が入り込み,杭径の確保ができない場合がある。
A特に玉石がある場合は,かぶり部分に玉石が相当部分入り込んでしまうケースがあった。この時,主鉄筋の内部には,礫は混入しないので健全である。(この場合も上記対処方法によって発注者と協議の結果承認を得ている。)
軟弱地盤,礫層は場所打ち杭の杭径欠損に注意