水準測量はレベルとスタッフを用い、高低差(比高)を測定し、標高を求める作業が主体ですが、土木工事の中でレベルの占める役割は丁張の設置、法肩・法尻の位置確定など、いわゆる水準測量とは多少変わりますが、レベルの取扱い要領は全く変わりません。
§用語について
・EL;(Elevation):エレベーション、標高、高さ
・BM;(Bench Mark):ベンチマーク、水準点
・D.L.;(Datum Level):基準高
・B.S.;(Back Sight):後視
・F.S.;(Fore Sight):前視
・T.P.;(Turning Point):盛りかえ点
・I.H.;(Instrument Height):器械点
・G.H.;(Ground Height):地盤高
§水準測量の方法
1.昇降式水準測量
昇降式と呼ばれる水準測量は、既知点から求点に至るコースをレベルとスタッフを何度も交互に据え変えて観測を行い、途中の比高を累計して求点の標高を求める方法です。
この方法が適用されるのは次のような場合です。
@ 既知点と求点が遠く離れている(BM送り等)
A 既知点と求点の比高が大きい
B 既知点と求点が近くても障害物などで視準出来ない
2.器高式水準測量
器高式と呼ばれる水準測量は、1点に据えたレベルを用いて周辺のいくつかの点に立てたスタッフを視準して各点の高さを求める方法です。
この方法が適用されるのは次のような場合です。
@ 土地の起伏を測定して地形図や地形断面図を作成する
A 丁張の高さを求めるために測定したり、施工基準面を設定するとき
§野帳の付け方
人によって付け方は違いますが、一例を挙げてみます。
§上の野帳での付け方の手順
1.BMの記入。
※KTB1=12.352
2.後視点の記入。
※BS=3.523
3.前視点の記入。
※木杭1=2.325・木杭2=2.523・T.P=1.625
4.器械をT.P(もりかえ)し、後視点記入。
※BS=2.666
5.前視点の記入。
※縁石=3.663
6.計算の実施。(必ず2回は計算を行う。)
7.計算結果をGHに記入。
8.FHがある場合その杭からどれだけ下げる(または上げる)かを計算。
※木杭1の場合→GH−FH=下がり 13.550-13.352=0.198(m) → 198(mm)下げるとFH。
きれいに書くことよりも丁寧に書くことに心がけましょう。他の人に見られて恥ずかしくないように。何かと見直す機会があるはずです。もし万一問題になった場合パッと見せられるくらいにしておけばいいと思います。
§測量のポイント
水準測量はレベルマンとスタッフマンの呼吸が何より大事です。もし呼吸が合わないとお互いイラついて最悪の場合再測ということになりかねません。測量のテクニックにも論述したようにスタッフマンはスタッフは真っ直ぐゆっくりと振るようにしましょう。
あと注意点としては、
・スタッフの底を確認して泥やアスコンが付いていないか確認。
・スタッフを伸ばした時きちんと伸びきっているか確認(カチンと音がする。)
・底が潰れている様なもの、目盛がかすれているようなものは使用しない。
・夏の日の陽炎の出ているような日には水準測量はなるべくしない。もしやるのであれば早朝等時間帯
をかえる。
・陽炎等を考慮して20cm以上を読むようにする。
・前・後視の距離をなるべく同距離とする。
など...。