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咲良前線北へ1

北海道演劇財団主催
「コミュニティ演劇ワークショップ」

財団法人 北海道演劇財団
札幌市中央区南5条西1丁目 北一ビル2F(TPSスタジオ)・5F(事務所)
TEL 011-520-0710 FAX 011-520-0712
※北海道演劇財団後援会の会員を募集中。 詳しくは、「さくらのリンク集」から同ワークショップのプランニングアドバイザー北海道医療大学長谷川聡助教授の「コミュニティ演劇ワークショップ」のページに詳しく紹介されています。書籍「コミュニティ演劇〜ワークショップのすすめ方」表紙写真

 2000年3月。「コミュニティ演劇ワークショップ」の業績をまとめた本「コミュニティ演劇〜ワークショップのすすめ方」(右写真)ができました。演劇を通して人と人の関わりを深めたいという方に参考になる本だと思います。中学校、高等学校等の演劇部で指導をされている先生方にもおすすめです。守輪咲良の文章も載っています。参加者の皆さんの感想文、写真なども多数掲載され、読みやすい内容です。1冊1000円。編集・発行は「財団法人 北海道演劇財団」。
 この本の内容については「さくらのリンク集」の15番から同ワークショップのプランニングアドバイザー北海道医療大学長谷川聡助教授の「コミュニティ演劇ワークショップ」のページに詳しく紹介されています。是非そちらを御覧下さい。

北海道演劇財団 コミュニティ演劇ワークショップ開催記録
        

vol.

内 容
日 付
場 所

「看護、介護、福祉学生のための演劇ワークショップ」
1998年3月3日〜5日
札幌市教育文化会館
リハーサル室A

「看護婦、保健婦、助産婦のための演劇ワークショップ」
1998年8月13日〜15日
13日・14日 江別市民文化ホールえぽあ
15日札幌かでる2・7

「はたらく男たちのための演劇ワークショップ」
1999年3月6日〜7日
札幌かでる2・7

「青少年の育成に携わる方のための演劇ワークショップ」
1999年7月17日〜18日
TPSスタジオ

5

「コミュニティ演劇トレーナーズ養成講座〜前期〜」
1999年8月20日〜22日
TPSスタジオ

5-2

「コミュニティ演劇トレーナーズ養成講座〜後期〜」
2000年1月7日〜9日
TPSスタジオ

6

「コミュニティ演劇ワークショップ〜トレーナーズ養成講座〜」
2000年5月19日〜21日
TPSスタジオ

7

「コミュニティ演劇ワークショップ」
2000年11月17日〜19日
TPSスタジオ

8

「コミュニティ演劇ワークショップ」
2001年2月16日〜18日
TPSスタジオ


北海道演劇財団演劇ワークショップご案内 より

 北海道演劇財団は、演劇の素晴らしさを通じて地域社会に貢献することを目的として1996年4月、設立された財団法人です。当財団では、人間のこころと身体に関する職業の従事者、と志望者、たとえば医師、看護婦、保健婦、作業療法士など医療関係者や、高齢者施設、障害者施設、作業所等職員、介護者など福祉関係者、ソーシャルワーカー、カウンセラー、セラピスト、また教師、保母など教育関係者、さらに、広く一般サービス業、サラリーマンなどを対象として、プロ演劇人による演劇づくりワークショップを開催します。

北海道演劇財団主催 演劇ワークショップ第四弾
「青少年の育成に携わる人たちのための演劇ワークショップ」
(募集パンフレットより転載)

 4回目を迎える北海道演劇財団のコミュニティ演劇ワークショップ、今回は、様々な場で、青少年の育成に携わっている方たちを対象として開催いたします。
 近年、幅広い年齢層を対象とするキャンプや野外学習活動が盛んです。また、こども会、児童会館、図書館、学校開放など地域の団体、施設を中心とする活動、ボーイスカウト、少年団、各種ワークショップや世養成所等、学校以外の場面における多様な青少年育成活動が行われています。その背景には、市民ニーズの多様化や高齢化社会に対応する、多彩なNPO活動、ボランティア活動によって支えられる日本社会の未来展望があります。
 今回のワークショップは、このような青少年育成活動に携わる指導者、教育者、ボランティアの方たちが対象です。
 2日間のワークショップでは、演劇表現の基礎訓練に加え、短いけれど本格的な演劇づくりに挑戦していただきます。演出家、俳優、トレーナーとして第一線で活躍している演劇人の指導で練習し、友人知人、ご家族をお招きして発表公演も行います。
 この体験を通じて、表現すること、感動を生み出すことの素晴らしさに触れ、演劇の楽しさを知っていただけたら思います。また、「関係性のアート」と呼ばれる演劇に出会うことによって、各個の個性と集団をともに尊重する日頃の活動に、いいヒントが得られるものと思います。
 夏休み前のスキルアップに、指導者ご自身の資質向上に、お誘いあわせの上ご参加ください。小中学校、高校、幼稚園の教員、保母、児童会館・育成会指導員などのご参加も歓迎いたします。

          実施要領

期  間 1999年7月17日(土)・18日(日)(2日間)
場  所 TPSスタジオ(札幌市中央区南5条西1丁目北一ビル2階)
募集人員 定員10名(応募多数の場合は選考の上、全員に参加の可否を通知)
受講料  15,000円 ※受付時に申し受けます。


講  師

 守輪咲良  演出家。アクターズトレーナー。
      「櫻花舎」主宰。「アクターズスタジオ桜塾」塾長。
       有限会社「咲良舎」代表取締役。日本演出者協会会員。


 松崎霜樹  俳優、演出家。
       A.G.S(札幌舞台芸術家協議会)代表
       有限会社「オフィス312」代表取締役。日本俳優連合組合員。

プランニングアドバイザー
     長谷川 聡(北海道医療大学看護福祉学部助教授)
     阿部 幸弘(精神科医、北海道立精神保健福祉センター相談部長)


 次に、演劇ワークショップのプランニングアドバイザーである阿部幸弘氏が1998年春の第1弾の演劇ワークショップについて書かれた文章を掲載させていただきます。ワークショップの内容が生き生きと見えてくるとても素敵な文章だと思います。参考になればと思います。

北海道演劇財団主催 演劇ワークショップ第1弾 1998年3月
「看護、介護、福祉学生のための演劇ワークショップ」参加記録

     
北海道立精神保健福祉センター 相談部長 阿部幸弘

 
3月3・4・5日の三日間参加してきました。なかなか面白かったので、その報告をしたいと思います。
 北海道演劇財団という組織がありまして、行政主導ではなく、市民がお金を出し合って組織したという意味でも、全国で初めての財団なのだそうです。演劇を中心に活動しているところですので、もちろん、東京のプロ劇団を呼んで北海道公演をやったり、地元の俳優を養成したりということが仕事のメインのようです。それに加えて、コミュニティー作りに演劇をどう活用するか、あるいは、地域に演劇活動をどう還元するか、というのも今後の課題としてあるのだそうです。(これから開拓すべき分野)

 そこで今回、対人接触を仕事の重要な部分として含む職業の人を対象に、演劇を創り出す体験から何かを得てもらうという企画を立て、まずは試験的に、看護・福祉・介護の学生を対象にやってみることになった訳です。なぜか私に白羽の矢が立って、まあ地域保健という意味では関係あるだろうということで、参加させていただきました。実際は、企画を練るまでの段階で、プランニング・アドバイザーとしてお手伝いした感じで、ワークショップ当日は、ほとんど参加した9名の学生と同じレベルで、体を動かしたり声を出したりしてきました。

 指導は、東京在住の演出家・守輪咲良さんと、札幌在住の演出家/俳優・松崎霜樹さん。守輪さんはニューヨークで10年間、リー・ストラスバーグのスタジオ(知る人ぞ知る)で学んできた人なので、何だか私は得した気分。松崎さんは、実はふだん我々もテレビ・ラジオで声を聞いたり顔を見たりしている人です。

 さてさて、ど素人のしかも演劇畑でもなんでもない学生さんたちを集めて、たったの三日の訓練で人前で寸劇を公演してしまうという、かなり無謀な計画でしたが、お客さんも含めてほぼ全員が楽しめたところを見ると、成功だったのではないでしょうか。

 私自身は当初、精神科領域の(例えば心理劇とか)の専門家ではないという引け目がありました。が、企画の初期設定の段階で、目的が“セラピーとしての演劇の利用”ではなく、“演劇を創造する楽しみ、舞台に立つことでの開放を、それぞれの現場に各自が違った形で生かしてもらう”という方向性に決まってからは、大分楽になりました。要するに3日間、創る楽しみ、人前で表現する楽しみを、参加者と共有すれば良いわけですから。

 守輪さんの演出も、その方向に合った作業になっており、素晴らしかったです。演劇の、PLAY(遊び)の要素、ACT(行為)の要素の二点を強調して説明してくれました。舞台に出ることで、もっと自分が遊べるように、そして、自分だけで遊ぶのではなく、周囲(共演者、観客)を巻き込んで遊べるように、また、何となくただ自動的に動いてしまうDOではなく、意識をもってACTすること。演出というと、威張りくさって怒鳴りまくるようなイメージがありますが、素人相手ということがあるにしても、変に押し付けたり、不必要な緊張を強いることのない楽しい練習でした。彼女によると、自分は待つ演出を心がけているとのことで、“俳優が変化しなくなった時”に、声をかけるのだそうです。つまり、逆に言えば、原則的には俳優が自分自身で色々模索しながら変化し続けている時は、見ているのだそうです。なんとなく、心理療法との共通点を感じさせる言葉でした。また、とてもさばさばっとした言い方で「OK!」と皆に明るく声をかけてくれるのが印象的でした。

 松崎さんは、発声や演技の大きな基礎にある、“開放”ということを、実技と講義で教えてくれました。開放は、リラックスとも言えるけれど、そういう全部脱力してしまうものと誤解されやすいので、あえて“開放”と言いたい、とのことでした。必要な緊張は残して、要らない緊張をできるだけ捨ててしまうこと、そうでないと声も出ないし自在に動けない、ということを、実際に体を動かしたり声を出したりしながら体験させてくれました。

 初めて集まった時は、知らない場所、知らない顔ということもあって、コッチコチに硬い状態から始まったワークショップでしたが、たった三日の間に、どんどん参加者の表情が柔らかくなり、動きが自由になり、声が(力んでないのに)大きく伝わるようになり、そういった目に見えての変化にお互いが驚くような状態になりました。最後はイソップ物語を10話、お客さんの前で上演したのですが(私もそのうちの1話に出ました)、皆が楽しそうに演じるのを見て、「うーん、若さの吸収力ってすごい」と(やや月並みなオヤジの感想ですが)、とても新鮮な気持ちになれました。


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