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「さくらの便り」製作にあたって
「演劇界」はもっと! 新岳大典 演劇人はもっとインターネットを活用するべきなのではないでしょうか。デジタル・データで音楽を配信してしまえば、「CDを売る」という考え方も変わるかもしれません。デジタル・データをネットワークから配信し、受け取ったデータを見るという時代が来れば、映画館もレンタルビデオ店も激減するかもしれません。すべては、大容量のデータを短時間に配信し、蓄積できるかという問題を解決すればよいことです。それに比べ、「舞台上で役者が芝居を演じて、同じ空間にいる観客がそれを見て、肌で感じる」演劇は、どんなにデジタル社会が進んでも変わらないものです。 「実際に劇場に来なければ味わえない感動」が演劇にはあります。それをもっと世に訴えるべきなのです。その「麻薬的でさえある魅力」を伝える為にインターネットを使うべきです。どこまで行ってもネットワークの中に「演劇」を取り込むことはできません。同じ時間、同じ空間に、役者と観客がいなければ成立しないという演劇の持つ不自由さゆえに、演劇は普遍的で巨大な存在なのです。演劇を「マシン」の中に閉じ込めることは決してできないのです。 演劇人は、自信をもってネットワークを活用し、演劇を世に広めるべきではないでしょうか。空疎に聞こえますか。「書を捨てよ、街へ出よう」ではなく、「電源を切って、劇場へ行こう」と叫びましょう。劇場に行って芝居を見たら、受けた感動を電子メールで友人に語り、劇場に行かなかった友人を嫉妬させてあげましょう。 演劇界はもっとインターネットを活用するべきであります。 (1996.6)
「音楽」や「映画」にくらべたら、「演劇」はメディアで大きく扱われません。ゆえに、宣伝媒体として「ホームページ」や「メーリング・リスト」が必要なのです。私が言うまでもなく、すでに多くの劇団の方々が「ホームページ」を開いていらっしゃいます。しかし、紙メディアのホームページ紹介記事、大手検索エンジン、ポータルサイト等で「演劇」は「音楽」や「映画」に比べてずいぶんと冷遇されているような気がします。「演劇」というカテゴリーがない場合さえあります。
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